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概要

本プログラムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」の実施に際し、本学における異分野融合の研究環境や大学院教育・研究指導体制、地元産学公協力体制のもと、イノベーションを先導する分野横断型博士人材の育成を目指す目的とする、幅広い専攻の博士学生に対する支援プログラム(フェローシッププログラム)として提供されます。

分野横断型イノベーションリーダーを育成する教育システムとして、3×3教育システム、異分野融合・産学連携教育プログラム、トランスファラブルスキル教育プログラム、海外派遣など本学の特徴的教育システムを高度化し、博士人材の教育・育成を行います。

フェローシップ制度について

採用者に対し、研究奨励費(生活費相当額)と研究費を支給します。支給額、支給期間は下記のとおりです。

研究奨励費
(生活費相当額)
年間 180 万円
研究費 年間 70 万円(標準金額)
支給期間 標準修業年限の満了する期間を限度として、フェローシップ支給対象者として認められている期間(9月に標準修業年限が満了する者については、標準修業年限が満了する年度の支給額上限は6ヶ月分)

各種支援プログラム

グローバルインターンシッププログラム

本学と協定を結んでいる海外の大学へ交換留学をするプログラムや海外の大学の研究室や研究機関等で実践的なプロジェクト遂行を体験することで国際的な視野を持つ人材の育成することを目的としたプログラムです。

Design-centric Engineering Program(dCEP)

企業、自治体等のクライアントから課題提供を受け、本学の強みである「デザイン思考」の方法論を用いて具体的な解決策を策定するPBLプログラムです。

トランスファラブルスキルコース(プロジェクト型) 

「専門分野を越える力」と「社会(産業)と繋がる力」の養成を目的とした大学院教育プログラムです。具体的には、以下(1)と(2)を主軸とするプログラムにより、トランスファラブルスキルの修得につなげます。
(1) 指導教員に加えて、異分野教員、学生によるチームを作り、学生の研究テーマ、視野を広げます。
(2) 企業や自治体等との共同研究に学生を参画させ、社会(企業)の求めているスキル、技術に触れることで、研究テーマ、視野の拡大につなげます。

FMA プログラム(共同研究フェーズ及びマッチングサポートフェーズ)

産業界が期待する目的指向型の創造的な基礎又は応用研究を実施するために、博士学生(Fellow)、企業研究者/技術者(Mentor)及び本学教員(Advisor)が研究テーマを設定し、企業資金や競争的資金により博士学生が中心的役割を果たしながら研究を実施する産学共同研究プログラムです。

共同研究フェーズ

産学共同研究(共同研究、受託研究、学術指導等、以下、「共同研究等」という)の実施が決定あるいは内定している場合は、①その相手先、②研究テーマ、③実施状況(共同研究等の契約における主任指導教員等の役割、共同研究等の実施(予定)期間)、を申請時に申告してください。内定していた共同研究等が実施できなくなった場合には、次のマッチングサポートフェーズに移行します。

マッチングサポートフェーズ

共同研究等の実施が決定または内定していない場合、本プログラムの専任教員が、企業とのマッチングをサポートします。博士学生(Fellow)、企業研究者/技術者(Mentor)及び本学教員(Advisor)が密接に連携しながら、研究テーマを設定し、共同研究等の実施(共同研究フェーズ)につなぎます。マッチング活動に積極的な参加が求められます。

キャリアパス形成のためのメンタリング体制

企業での技術者経験及び研究開発組織マネジメント経験のある専任の特任教員をキャリアメンターとして配置し、フェローシップ生のキャリアパス形成のためのメンタリングを実施します。

実地教育(インターンシップ)参加奨励制度

インターンシップを通じ、学修と社会経験を結びつけることで、分野横断型イノベーションリーダーに必須となるトランスファラブルスキルの重要性を認識し、学修の深化や新たな学習意欲の喚起・向上をはかります。

「博士キャリアメッセKYOTO」の開催

京都クオリアフォーラム人材育成G主催イベント「博士キャリアメッセKYOTO」を年2回程度開催し、現役博士学生と企業関係者の交流をはかります。

博士進学説明会

本学の博士号を取得して企業や大学等で研究者として活躍するOB・OGと、本学の博士後期課程在学生、博士後期課程への進学を検討する博士前期課程・学部学生が交流するためのイベントを実施し、企業の採用担当者やOB・OGによる講演、講演者と参加者による座談会、博士後期課程学生によるパネルディスカッション等通して、博士学生への経済支援や修了後の進路などの情報提供を行います。

申請資格

  1. 京都産学共創フェローシッププログラム(「超階層」マテリアル人材育成フェローシッププログラム/異分野融合人材育成フェローシッププログラム)に採用されていないこと
  2. 日本学術振興会の特別研究員でないこと
  3. 生活費相当額として十分な水準(目安として 240 万円以上/年)の奨学金、給与、役員報酬等の安定的な収入を得ていないこと(所属企業等から十分な生活費相当額を受給可能な制度があるにもかかわらず利用していない場合は、十分な水準の安定的な収入を得ているものとみなします。)
  4. 休学中又は休学予定でないこと
  5. 研究に専念できる状況にあること
  6. 文部科学省国費外国人留学生制度による支援、又は本国からの奨学金等の支援を受ける者でないこと(留学生のみ)
  7. 修了後も、日系企業・公的機関へ就職する等、日本の国際競争力向上への貢献を希望していること(留学生のみ)

フェローシップ対象者の義務

  1. 研究計画に則り研究に専念すること
  2. 本学が指定する研究者倫理に関する教育プログラムを受講すること
  3. 研究費の使用にあたり、本学の定める公的研究費に関する諸規則を遵守すること
  4. 本学が指定する研究力向上プログラム(Design-centric Engineering Program(dCEP)、トランスファラブルスキルコース若しくは FMA プログラム)に参加すること
  5. 本学が指定するキャリア支援プログラムに参加すること
  6. 定期的にキャリアメンターの助言を受けること
  7. 毎年度終了時に、研究活動内容を報告すること
  8. 博士後期課程在学中に、インパクトファクター(IF)が定義された学術雑誌への論文掲載及び査読システムのある国際会議での発表、合わせて4件以上の成果発表に努めること
  9. 文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が運営する博士人材データベース(JGRAD)及び、博士後期課程学生へのキャリアパス支援のために整備されたジョブ型研究インターンシップ事業のマッチング専用システムへ登録すること