Voices from Graduates
藤井 俊樹さん(物質・材料化学専攻 2022年度プログラム修了)

1. 博士後期課程進学のきっかけ
研究職での就職を実現するため、博士の学位取得が確実な近道であると考えた。
2. 博士後期課程で心掛けていたこと、大事だと思うこと
自由に研究できるからこそ、研究テーマの発案から論文執筆までを主体的に努めること。
3. 博士在学中の1日の過ごし方
9~22時まで、テーマ探索・実験・資料作成のいずれかをしていた。
4. 博士後期課程を目指す後輩へメッセージ
卒業時になっていたい自分を思い描きながら、日々の研究生活を過ごしましょう。踏み出す一歩を忘れず。そして、研究を楽しみましょう!
喜多尾 佳奈さん(物質・材料化学専攻 2023年度プログラム修了)

1. 博士後期課程進学のきっかけ
修士の研究が楽しく、続けたかったため。企業の研究者を目指しており、社会で活躍できるように知識や経験を深めたかったため。
2. 博士後期課程で心掛けていたこと、大事だと思うこと
しっかり睡眠をとって健康的な生活を心がけていた。長期戦なので、精神的にも体力的にも長続きするように意識していた。
3. 博士在学中の1日の過ごし方
午前:実験準備、先生とミーティング(進捗と実験計画報告)、実験開始
昼〜夕方:実験、解析、実験の片付け、まとめ作成(1週間に一度は必ず提出)、結果を簡単に報告して帰宅
4. 博士後期課程を目指す後輩へメッセージ
博士後期課程は、自分の好きをとことん突き詰められる時間です。在学中も、枠に捉われず色んなことにチャレンジしてみてください。
島添 和樹さん(電子システム工学専攻 2023年度プログラム修了)

1. 博士後期課程進学のきっかけ
研究が楽しく、国際学会や留学などの国際的な活動をしてみたかった。また、博士課程に進むことにより、修士の期間、就活に時間を取られず研究できると考えた。博士後期課程の先輩がいて、楽しそうだと感じた。
2. 博士後期課程で心掛けていたこと、大事だと思うこと
楽しんで研究をすること。どのような実験をすれば論文が書けるかを頭に入れながら研究をすること。研究以外に趣味を持つこと。学生である自由を楽しむこと。
3. 博士在学中の1日の過ごし方
10~11時:研究室到着、実験準備
13~18時:実験
19~20時:データまとめ、論文執筆など
20時頃:帰宅
4. 博士後期課程を目指す後輩へメッセージ
博士号は世界のどこでも通用する唯一の資格だと思います。持ってて良かったことしかありません。ぜひ博士後期課程に進んでみてください。
中島 隆一さん(電子システム工学専攻 2023年度プログラム修了)

1. 博士後期課程進学のきっかけ
研究環境:研究意欲が⾼い学⽣が多く、この環境なら切磋琢磨しながら成⻑できると考えた。
⾦銭的⽀援:研究室の予算が⼗分で、経済⽀援制度に加えてRA収⼊が⾒込めた。
2. 博士後期課程で心掛けていたこと、大事だと思うこと
タイムマネジメント、家族との時間
3. 博士在学中の1日の過ごし方
午前:10時に登校しメールチェック。研究室内のミーティングがなければ⾃分の研究。
昼:RA(後輩指導)
夕方:学外(または研究室全体)とのミーティングがなければ⾃分の研究。
晩:帰宅。たまに海外の研究機関と打ち合わせ、後輩の論⽂・資料添削などもその⽇中に終わらせる。
4. 博士後期課程を目指す後輩へメッセージ
博⼠課程では研究の⾃由度が広がり、新しい挑戦や出会いが増えます。悩むときは仲間に相談しつつ、⾃分のペースで研究を深めていってください!
池田 高浩さん(設計工学専攻 2024年度プログラム修了)

1. 博士後期課程進学のきっかけ
修士課程だけでは物足りないと感じたため。
2. 博士後期課程で心掛けていたこと、大事だと思うこと
計算結果をありのまま捉えること。先入観に囚われすぎないこと。自分の直観を信じつつ、その根拠を問うこと。自分の研究の立ち位置 (研究の起点は何か、そこから派生した研究は何で、自分の研究の直接の親(先行研究)は何か)を把握すること。
3. 博士在学中の1日の過ごし方
昼頃,、居室に到着。昼食後、計算結果の確認、考察、次の計算の実行。その他、書類の作成など。
夕方には居室を出る。
通学時間が長い(2時間ほど)ため、車内で専門書や論文を読んだり、計算プログラムの作成を行う。
4. 博士後期課程を目指す後輩へメッセージ
自分の興味のある事柄について、じっくりと考える時間を大切にしてください。
小澤 桂介さん(電子システム工学専攻 2024年度プログラム修了)

1. 博士後期課程進学のきっかけ
修士の研究分野で研究職に就きたいと考え、専門性を高めたかった。尊敬する指導教員の退職が近づいており、直接の指導を受けられる最後のチャンスだった。博士の学費免除やフェローシップ制度が開始され、学振以外にも経済的支援が充実していた。
2. 博士後期課程で心掛けていたこと、大事だと思うこと
学会・研究会などで積極的に人と交流し、顔を覚えてもらう。指導教員と積極的にコミュニケーションをとり、良い指導関係を構築する。他の優秀な博士学生と自分を比較しすぎず、腐らないように努める。英語を鍛える。
3. 博士在学中の1日の過ごし方
午前:ミーティング。
午後:自分の研究を進める。後輩を指導する。メール対応など。朝来るのが遅い分、夜遅くまで頑張る。
4. 博士後期課程を目指す後輩へメッセージ
人生の中で研究のみに没頭してよい期間は少なく、博士課程は分野の第一線で集中して研鑽を積める非常に貴重なチャンスです。頑張ってください。
琴浦 香代子さん(デザイン学専攻 2024年度プログラム修了)

1. 博士後期課程進学のきっかけ
学部時代からの問題意識「アートにおける日本発の評価軸の提出」を納得いくレベルまで追求したく、博士課程まで進んだ。アートをめぐる世界への好奇心が止めどなかった。
2. 博士後期課程で心掛けていたこと、大事だと思うこと
日常を丁寧に過ごすこと。少しでも乱雑、手抜きになると研究にまですぐ響いてくる。バランス、というより小さなことも丁重に積み重ねる日常の中に研究があり、充実していくという循環。学外や専門分野以外への好奇心、コミュニケーション力は専門研究に資するところが大きいので、積極的な社会との繋がりを意識したい。
3. 博士在学中の1日の過ごし方
午前:なるべく早めに起きて、きちんと食事、身なりを整えて研究室に。自転車通学なので、自然との触れ合いも兼ねる。
午後:朝遅かった時は午後から研究室。RAのハンコを押したり、図書館にたまに行って本を借りる。メールチェック、雑用、資料購読。
晩:6時半には夕食。家事とパソコンで情報収集。夜に知的エンジンがかかるので、夜更かしが多い。
4. 博士後期課程を目指す後輩へメッセージ
諦めないこと。日常の一つ一つを丁寧に過ごすことを心がけると心身がスッキリして、研究姿勢もすっきりと進みやすい環境が生まれてきます。資料整理、という魔物とは、常に丁寧に付き合うことをお薦めいたします。